沖縄県は6月1~7日のHIV検査普及週間に合わせて、新型コロナウイルスの影響で停止していた、県内各保健所の無料・匿名検査を4年ぶりに再開する。県内では2021年から梅毒も急増しているため、ワクチン・検査推進課はHIVなどとの同時受検を勧めている。
各保健所では、採血から1~2時間で結果が分かる即日検査を行う予定。13日から再開予定の北部保健所を除き、中部、南部、宮古、八重山、那覇市保健所で1日からスタートする。予約が必要となるほか、各保健所で日時が異なるため、事前の問い合わせを呼びかけている。
県内ではHIV、エイズが年間約20~30件報告されており、1987年から2023年5月25日時点で累計485件となる。県外で陽性と判明した後、県内の医療機関を利用する事例もあるため、実際の患者などは累計を上回るとみられる。
21年の人口10万当たりではHIV感染者は全国2位、エイズ患者は1位と多い一方、検査数は全国で2番目に低かった。同課は早期発見と治療で発症を防ぐことが可能として、検査を拡充する期間に多くの受検を呼びかけた。
(嘉陽拓也)