沖縄の喫煙、八重山が37%で最多 協会けんぽ、薬局と連携し禁煙拡大へ きょう世界禁煙デー


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 31日は世界保健機関(WHO)が定める世界禁煙デー。全国健康保険協会(協会けんぽ)沖縄支部に加入する事業者の2021年度健康診断データによると、県内の保健所地域別喫煙率は八重山地区が37・3%で最多だったことが30日、分かった。同支部は地域の薬局などと連携し、パッチを活用した禁煙活動の拡大に取り組んでいくという。

 同支部では35~74歳の健診データ12万602人分を分析。保健所管轄別では、八重山に続いて北部地区29・5%、宮古地区29・3%、南部地区26・7%、中部26・2%、那覇地区25・9%だった。被保険者全体の年齢別では40~44歳の30・5%をピークに、高齢になるほど下がっている。

 八重山地域では特に女性の喫煙率が高く、被保険者住所別では31・4%と、2位の北部地区15・4%を大幅に上回っていた。

 県では近年、平均寿命や健康寿命の悪化が懸念されており、県や協会けんぽなどは「うちなー健康経営宣言」を掲げ、働き盛り世代の健康づくりに取り組んでいる。

 協会けんぽは県保健医療福祉事業団や薬剤師会と連携し、事業所に禁煙パッチを無償提供する支援事業をモデル的に進めている。健診の情報とひも付けて健康改善の効果を高めていくという。

(嘉陽拓也)