〈台風による欠航や休校、イベント影響(5月31日時点)〉6月1日、那覇空港は終日閉館


この記事を書いた人 琉球新報社
台風の影響で欠航となり閑散とする乗船券売り場=31日午後、那覇市前島のとまりん(喜瀨守昭撮影)

【海・空の便】国内線全便欠航で2万9100人に影響

 台風2号が沖縄地方に接近したことに伴い、31日の空や海の便は欠航が相次いだ。6月1日は那覇空港発着路線が国内線・国際線共に全て欠航となり、同空港旅客ターミナルは終日閉館となる。

 31日の航空便では、先島路線を中心に国内線92便が欠航し、約4800人に影響が出た。6月1日は国際線を含む416便が欠航し、国内線では約2万9100人に影響が出る見込みとなっている。

 沖縄旅客船協会によると、31日は本島や周辺離島の便や、石垣島と周辺の島々の結ぶ便など204便が欠航となった。6月1日は172便が欠航予定で、他の便も同日早朝に判断することにしている。

 

【学 校】10市町村が2日間の臨時休校

 台風2号の沖縄地方への接近に伴い、那覇市や宜野湾市など28市町村が6月1日の公立学校の臨時休校を決めた。うち、沖縄市や豊見城市など10市町村は2日も臨時休校することを決めている。そのほかの市町村は暴風警報が発表されたり、暴風域に入ったりした場合は休校にする。

 一方、県教育委員会は県立学校の登校について、気象台の発表を見て各学校で判断するとしている。暴風警報の発表中は休校するが、午前中に警報が解除されれば午後から登校となる可能性もある。

 31日午後6時時点で、国頭村や大宜味村、東村、宜野座村、中城村、西原町、与那国町の7町村は6月1日は通常登校を予定している。西原町、中城村、国頭村は授業を午前中のみに短縮し、給食も出す予定。宜野座村は給食なしで下校する。大宜味村や東村は暴風警報が出された時点で下校させる。

 一方、31日に暴風警報が出た宮古島市と多良間村は、6月1日の午前中に警報が解除されれば午後から登校させる方針。

 ▼沖縄の小中学校の休校情報・各市町村の一覧

 

【イベント】 キングスのシーズン報告会は延期

 台風2号の沖縄地方接近に伴い、3日に沖縄市で開催予定だったプロバスケットボールチーム・琉球ゴールデンキングスの「2022-23シーズン報告会」が延期となるなど、週末に開催予定だったイベントの延期や中止が相次いだ。今後の警報発表によって行政サービスの休止なども検討されている。

 県運転免許センターは、先島地方で暴風警報が発表された場合、宮古、八重山支所の業務を休止する。本島内の運転免許センターと同中部、北部支所は、暴風警報の発表と公共交通機関が運行停止した場合、業務を休止する。

 琉球新報社は2日に宜野湾市の沖縄コンベンションセンター会議棟で開催予定だった「就職フェア2024合同企業説明会」を16日に延期する。

 3日に開催予定だった、沖縄戦で犠牲になった教職員らを追悼する第70回教育関係戦没者慰霊祭は、8月26日に延期。同じく

 県企業局が4日に石川浄水場(うるま市)で開催予定の「おきなわみずまつり」は、11日に延期となった。