台風2号、本島の小売各社は閉店早める 買いだめで一部品薄 2日は通常通り開始の店舗も


この記事を書いた人 琉球新報社
空になったパンの陳列棚の前を通る来客者ら=1日、那覇市おもろまちのサンエー那覇メインプレイス店

 台風2号が接近した県内では1日、小売業を中心に一部店舗の休業や営業時間の短縮を余儀なくされるなど影響が出た。スーパーでは買いだめのため商品の一部が品薄になる状況も。2日の営業については、スーパーのマックスバリュなどを展開するイオン琉球とイオンストアが通常営業を予定。サンエーや丸大は状況を見て判断するとしている。

 沖縄本島では、サンエーが午後2時に浦添西海岸パルコシティ、午後3時に他大型店や全スーパーを閉店した。イオンモール沖縄ライカム(沖縄市)は午後3時、イーアス沖縄豊崎(豊見城市)は正午、デパートリウボウ(那覇市)は午前11時までに営業時間を短縮した。イオン琉球は午後6時に大型店やマックスバリュなど系列各店舗を閉店した。

 その他主要スーパーでは、リウボウストア午後4時、丸大午後5時、マックスバリュ午後6時、タウンプラザかねひでが午後7時に各店で終業した。宮古島市ではスーパーの臨時休業などがあった。

 サンエーメインプレイス那覇の食品館では閉店が迫る午後1時ごろ、レトルト食品や牛乳や卵、即席麺などを求める買い物客でごった返した。パン類などで品薄は出ているが、沖縄本島では現在のところ生鮮食品を含め在庫不足の懸念は小さいという。大城忠店長は「台風に備え発注していた。そこまで大きな欠品はない。ただパン類は当日製造も多く出荷制限がかかっているため在庫不足が出ている」と語った。

 サンエー本社の担当者も「パンや乾麺類は品薄と聞いているが、その他食品は台風が過ぎればセンターに在庫があるので供給できると思う」と見通した。

 台風の影響が続くことを予測して来店した那覇市銘苅の山田清久さん(53)は「パンを買いに来たのにここまで品薄だと思わなかった。昨日見た時はパンも棚に並んでいたので油断していた」と苦笑した。

 那覇市内の他のスーパーも前日から来店客が増え、豆腐や納豆、鮮魚など生鮮品などが減っている状況という。担当者は「台風が急に来ることになったので、発注が難しかった」と話した。来店した宮里真由美さん(46)は「家に食材はあるが、備えあれば憂いなし。育ち盛りの息子のために乳製品や冷凍食品、卵などをそろえに来た」と買い物を急いでいた。

 タウンプラザかねひでを運営する金秀商事は台風に関する取材対応はしない方針を決めたとして「回答できない」と答えた。
 (與那覇智早、福田修平)