北陸3県を地盤とする北国銀行(石川県)を傘下に持つ北国フィナンシャルホールディングス(FH)が投資子会社を通じ、琉球銀行の発行済み株式総数の3.07%を取得したことが2日までに分かった。出資比率で同行の第3位の株主となった。地方銀行の他の地銀への投資は異例。
株式は北国FHの投資子会社のQRインベストメントのファンドを通じて取得した。琉銀以外にも、岩手銀行など複数の地銀に出資している。
北国FHは勘定系システムのクラウド化など、地銀業界でいち早く金融DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んできたことで知られる。
純投資が目的とみられ、今後の連携などについて、琉銀の担当者は「経営理念や戦略に合うものがあれば検討するが、具体的な話はない」と説明した。
(當山幸都)