ヒスイカズラに「地球儀」実る 「中を開けるのも楽しみ」今帰仁の大嶺さん 沖縄


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パーゴラ内に2回目の実(手前)が付いたヒスイカズラ=5月22日、今帰仁村

 【今帰仁】沖縄県今帰仁村に住む大嶺典子さん(73)宅で今年3月ごろから、ヒスイカズラの実が付き始めた。傷の付いた実の表面が成長すると日本を中心とした地球儀にも見え、花々を趣味とする友人らが庭に訪れては「絶対にこの実は珍しいから取材してもらってはどうか」と毎回声をかけてくるという。

 大嶺さんは約20年前に自宅庭にヒスイカズラを植えた。4~5年ほど前に一度、ヒスイカズラの初めての実がぶら下がっていたのを確認したが、まさか実が付くことはないと思い気にしていなかったという。5月21日付の本紙で「ヒスイカズラ/おきなわワールドでも初結実」の記事を読み「(結実は)珍しかったんだ」と実感した。

 大嶺さんは「最初は本当に地球儀によく似ていた。最近は日差しで焼けたのか黒ずんできたが、実が落ちたらその中がどうなっているのか開けるのがとても楽しみ」と笑顔でコメントした。また、庭に設けたパーゴラ内にはツル性で花の房が特徴のマイソルヤハズカズラの花もきれいに垂れ下がり、梅雨の合間も趣味の花々の成長や手入れなどを楽しむと、自慢の庭を笑顔で見つめた。

(新城孝博通信員)