
今年2月に供用開始した那覇市港町の新港ふ頭地区第2クルーズバースに7日正午、MSCクルーズ(スイス)の大型客船「MSCベリッシマ」(全長315.8メートル、17万1598トン)が、約2800人の乗客を乗せて寄港した。第2バースにクルーズ船が入港するのは初めて。同日、那覇市若狭の那覇クルーズターミナルにもクルーズ船が寄港しており、新型コロナ拡大後初めて、那覇港に2隻のクルーズ船が寄港した。

国際クルーズの誘致に向け整備された第2クルーズバースは、延長430メートル、水深12メートルで、世界最大規模の22万トン級のクルーズ船の受け入れが可能。駐車場はバス81台、タクシー145台が駐車できる。今後、那覇港管理組合とクルーズ船社のMSCクルーズ、ロイヤルカリビアン(アメリカ)の3社で協議し、ターミナルビルを整備する。
乗客らは、約80台のツアーバスや循環バスなどに乗り、本島観光を楽しんだ。船は同日午後11時に済州(韓国)に出発した。
那覇港管理組合は「旺盛なクルーズ需要に向け受け入れ機能を整えていく」と話した。第2クルーズバースには、年内で20回の寄港を予定している。
(與那覇智早)
