喉頭がん治療のため、8月から活動を休止していたお笑い芸人小波津正光さん(41)の復帰公演「祝!まーちゃん“ガン”バック公演『芸人から病人になっちゃいましたっ』」が15日、浦添市の国立劇場おきなわで開かれた。「病人でも笑いはつくれる」と入院中に考えたネタを披露した。約2時間の舞台を休まずやり通し、衰えない芸人魂を見せた。
自身の告別式が開かれるコントで幕を開けた。診察に来た男性が動きだけで笑わせるコントは、がんで声を失っても演じられるよう作ったという。入院中にあった「お笑い米軍基地」公演のために作ったコント「安保法案」も再演した。
自殺したい若者とそれを止めないおじさんの滑稽なやりとりでは笑いの中に命の大切さを感じさせた。最後はヘロヘロになりながらタップダンスを披露した。大きな拍手を送られながら「これからも応援してください」と感謝した。