沖縄県警は8日、県内の小学校で児童相談所の児童福祉司の立場を利用して女子児童にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で県職員の男(32)=八重瀬町=を再逮捕した。同容疑者は同じ児童への強制わいせつ容疑で逮捕され、5月30日付で起訴されている。県警は捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は2022年6月ごろ、県内の小学校で女子児童にわいせつな行為をした疑い。
県警捜査1課によると、23年3月のわいせつ事案で容疑者を5月に逮捕した後、同容疑者のスマートフォンを解析したところ、22年6月ごろの女子児童との面談中にわいせつ行為をしている数分間の動画が保存されていた。
容疑者のスマホには被害児童との面接動画が複数保存されており、県警が関連を含めて捜査を進めている。一方で容疑者が担当していた他の児童への犯行は現段階では確認されていないという。
容疑者は2020年度から児相に3年間在籍し、22年度から児童福祉司として県内の複数児童の面接などを担当していた。
沖縄県は事件を受け、県各課の社会福祉関連業務における面接方法の課題を洗い出し、再発防止に取り組む方針を示している。
宮平道子・県子ども生活福祉部長は8日、「あってはならない事態が再び判明し、被害を受けた児童や家族、関係者の皆さまに改めて深くおわびする」とし、全体で再発防止に取り組むとするコメントを発表した。