台風2号 葉たばこ被害5億円 うち宮古3.7億円、収穫期に直撃、被害大きく 沖縄


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台風2号の接近で、大きな白波が護岸に打ち付けた宮古島市の沿岸=5月29日、宮古島市伊良部の渡口の浜

 沖縄県は8日、台風2号の被害について第2報を出し、葉タバコの被害額が4億9千万円、被害量が244トンに上ると発表した。このうち、葉タバコの生産が盛んな宮古地区の被害額が3億7800万円で、被害量は188トンを占めた。

 葉タバコの収穫期中の台風直撃で、強風などによる落葉や、台風後の強い日差しで葉の黄化が進み、商品にならなくなるといった被害が出た。耕作面積が広く、日差しが強い宮古地区が特に大きな被害を受けた。他地域の葉タバコ農家も黄化が進む前に収穫するため、作業を急いでいるという。

 葉タバコは昨年の長雨での落葉や立ち枯れ病の流行に続き、2年続けて被害に見舞われた。葉タバコ農家は年々減少しており、被害が続くことでさらなる離農の増加が予測される。

 日本たばこ産業沖縄リーフオフィスの石井三陽所長は「昨年に続き農家さんは厳しい状況だ。収穫期中の台風でつらい心情なのでは」とおもんぱかった。
 (福田修平)