沖縄県は8日、台風2号の被害について第2報を出し、葉タバコの被害額が4億9千万円、被害量が244トンに上ると発表した。このうち、葉タバコの生産が盛んな宮古地区の被害額が3億7800万円で、被害量は188トンを占めた。
葉タバコの収穫期中の台風直撃で、強風などによる落葉や、台風後の強い日差しで葉の黄化が進み、商品にならなくなるといった被害が出た。耕作面積が広く、日差しが強い宮古地区が特に大きな被害を受けた。他地域の葉タバコ農家も黄化が進む前に収穫するため、作業を急いでいるという。
葉タバコは昨年の長雨での落葉や立ち枯れ病の流行に続き、2年続けて被害に見舞われた。葉タバコ農家は年々減少しており、被害が続くことでさらなる離農の増加が予測される。
日本たばこ産業沖縄リーフオフィスの石井三陽所長は「昨年に続き農家さんは厳しい状況だ。収穫期中の台風でつらい心情なのでは」とおもんぱかった。
(福田修平)