コザ信金、2期連続で増収増益 3月期決算 純利益は45%増の4億8800万円


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 【沖縄】コザ信用金庫(金城馨理事長)は9日、2023年3月期決算を発表した。売上高に当たる経常収益は前期比0・92%増の43億2千万円、経常利益は36・22%増の7億2700万円だった。当期純利益は同45・26%増の4億8800万円。2期連続の増収増益となった。本業のもうけを示すコア業務純益は貸出金増加による利息収入が増え、前期比5・33%増の10億8300万円だった。

 当初予想では貸倒引当金を多めに見積もったことで、常利益が4億7200万円、純利益は3億3700万円と見込んでいたが、実際には同引当金の繰り入れや責任共有負担金が減少。経常費用が前期比4・10%減の35億9200万円に抑えられたことなどが利益を押し上げた。また法人税等調整額も減少し、純利益は増益となった。

 預金は個人・法人預金が増加、公金預金は減少し、全体では前期比1・57%増の2402億3200万円となった。貸出金も事業資金、住宅ローン、各種ローンとも増加し、同2・68%増の1679億3500万円となった。自己資本比率は前期比0・32ポイント上昇して8・37%となった。不良債権比率は0・55ポイント上昇し、1・88%となった。

 24年3月期は経常収益は前期比0・3%増の43億3100万円を見込んでいる。一方、コロナ禍が一服した後も物価高や原材料高の影響で取引先の事業環境は厳しい状況が見込まれ、与信費用が増えることなどから、経常利益は同11・6%減の6億4300万円、純利益は同5・1減の4億6300万円を見込んでいる。

(島袋良太)