辺野古新基地の断念求める署名55万9千筆、国会提出へ オール沖縄会議が野党国会議員に託す


この記事を書いた人 琉球新報社
野党国会議員たちに署名を託す実行委員会事務局メンバー=13日、国会内

 【東京】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対する「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」は13日、国会内で、新基地断念を求める請願の国会提出に向けた集会を開いた。全国から集めた55万9224筆分の署名を野党国会議員に託した。受け取った議員約30人が14日までに衆参両院へ提出する。

 オール沖縄会議は今年1月、国会請願署名実行委員会を結成し、署名を集めた。オール沖縄会議共同代表の一人、稲嶺進前名護市長は「沖縄だけでなく全国の問題だと思ってくれたことが数字として表れたのだろう」と語った。高里鈴代オール沖縄共同代表は国会議員らに「国会で新基地建設断念の論議を広げ、深めてほしい」と求めた。

 野党国会議員でつくる沖縄等米軍基地問題議員懇談会事務局長の石橋通宏参院議員は「約56万筆の思いをしっかり受け止めた。辺野古の基地は不要で不可能だ。絶対に諦めないという思いで仲間たちと取り組んでいきたい」と話した。

 立憲民主党、日本共産党、社民党、れいわ新選組の代表者が集会に出席して署名を受け取った。
 (明真南斗)