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【東京】沖縄の米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、大浦湾側の埋め立てに使う土砂を辺野古側の埋め立て地に仮置きする計画について、浜田靖一防衛相は16日の閣議後会見で、準備を進めていることを明らかにした。
辺野古側海域の埋め立てに必要な量を超えた土砂の持ち込みを発注しようとしていることについて「大浦湾側の埋め立て工事に必要となる土砂を準備していくもの」と認めた。
沖縄防衛局が辺野古側に土砂約100万立方メートルを持ち込む工事を発注しようとしており、大浦湾側に投入する土砂の仮置きではないかとの疑問が浮上していた。浜田氏は「辺野古移設に向けた工事を着実に進めていくことが重要で、間断なく工事が進められるよう公告しておくことは特段問題ない」と強調した。
防衛省は軟弱地盤の改良に対応する手続きなどの設計の変更を県に求めているが、承認が得られておらず、設計変更が必要な工事をすることはできない。県は土砂の仮置きも設計変更申請に含まれている可能性があるとして確認を進めている。
だが、浜田氏は16日の会見で「現行の環境保全図書には『購入土砂などの仮置きは代替施設の新規埋め立て箇所に設け』と記載されており、大浦湾側の埋め立て工事に必要となる土砂の準備は現行の埋め立て承認処分で可能だ」と述べた。
(明真南斗)