沖縄地区税関は15日、5月の管内貿易概況(速報)を発表した。
輸出総額は前年同月比46.5%減の11億4700万円で3カ月ぶりに減少し、輸入総額は同64.7%減の105億8300万円だった。
輸出は「金属鉱・びくず」などが減り3カ月ぶりに減少した。輸入は原油の実績がなくなり大幅に減少。差引額は94億3600万円の輸入超過となった。
輸出はカナダなどへ「再輸出品」が同3.8倍と押し上げたが、ベトナムや台湾向け「金属鉱・びくず」が同88.8%減少し引き下げ要因となった。
輸入は韓国や中国からジェット燃料が増えるなど「石油製品」が同14.7倍増で全体の24.4%を占めた。
一方で前年同月にサウジアラビアから188億5300万円の実績があった「原粗油」が全てなくなったことが響き大きく減少した。
(謝花史哲)