米国で親子でエイサーデビュー 「堂々と踊る息子に感動」 浦添市出身の新垣さん


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親子でエイサーデビューを果たした新垣さやかさんと光一くん

 米国メリーランド州のナショナル・ハーバーで4月に、日本文化を楽しめる祭典「SAKURA SUNDAY」が開催された。米国で暮らす浦添市出身の新垣さやかさん(40)と息子の光一くん(5)が親子でエイサーデビューを果たした。

 さやかさんは、米海兵隊音楽隊隊長の夫との国際結婚を機に、沖縄からハワイに移住した。その後、夫の転勤でニューヨーク州などに移り住み、3人の子供を出産した。昨年10月にヴァージニア州へ移住後、ワシントンD.C.沖縄会とエイサークラブの存在を知った。練習の見学ですぐに入会を決意。毎週日曜日の練習に加え、自宅で毎日、自主練習した。自主練習が好きではなかった光一くんだったが、週1回の練習で友達に会えるのと「上手になったね」と褒められることに喜びを覚え上達していった。

 沖縄の伝統芸能が大好きなさやかさんは、息子にもエイサーを好きになってほしいという思いと、大太鼓をかっこよく踊ってみたいという憧れがあった。エイサーデビューは、同時に夢がかなった日だった。さやかさんは「お客さんがたくさんいる前でも堂々と踊る息子に感動した。私も初めてエイサーの大太鼓を踊れて、大きい拍手ももらえてうれしかった」と喜びを口にした。

 海外のウチナーンチュの存在も支えになった。「皆に対して信頼感があった。息子が他の子どもと遊んでいても安心して自分の練習ができたことが、短期間で親子デビューを果たせた要因だ」と感謝した。「4歳と2歳の娘が来年は出たいと意思表明してくれた。今から楽しみ」と笑顔を見せた。

(安里三奈美通信員)