沖縄の職人を写真で紹介する「うちなー職人魂」。第2回は琉球ガラスの吹きガラス職人、外間健太さん(37)です。注目の若手職人、外間さんの制作風景を見つめました。10年以上前に約160センチもある大きな作品を見て「圧倒的な迫力でワクワクした」と、本格的にガラス制作に携わるようになりました。琉球ガラス村(糸満市福地)で働き始めて約10年。溶かしてすぐに加工しなければならない作業が「一瞬の判断が要求されて楽しい」と語ります。今後も「一瞬見ただけで見とれるような作品を作りたい」と目を輝かせていました。(2022年07月10日付 りゅうPON!掲載)
【真剣なまなざし】
成形炉のガラスを見つめる外間健太さん。炎の向こうに真剣なまなざしが見えました=糸満市福地
【噴き出す汗】
電気炉になり以前の窯に比べて「涼しくなった」と言いますが、作業中は汗が噴き出ていました。
【カレット】
外間さんが作品作りに利用するカレット(細かく砕いたガラス)。これをガラスに混ぜるなどして、色や模様をつけます。
【宙吹き】
竿の先にガラス玉をつけ、ガラスに息を吹き込んで膨らます「宙吹き」をする外間さん。まさに「職人技」で、ある程度できるようになるまで「最低5年」かかるそうです。
【型吹き】
型吹き前の柔らかいガラスと、型吹き後、型から出てきたガラス。模様や形がはっきりしてきました。
【成形】
まだ熱いうちにガラスを成形し、別の職人がさらに形を整えます。
【完成品】
外間さんが制作していたタンブラーの完成品。車の窓ガラスを再利用して作られています。
【工場】
職人たちが手際よく行き交う工場。天井には1年前まで使用していた重油窯の煙突跡が残っています。
【技術の結晶】
魔法のランプをイメージした外間さんの作品「神威(カムイ)」