本部高17年度も募集 高校入試、教育庁が方針転換へ


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 県教育庁は16日までに、2017年度入試で募集を停止する予定だった本部高校で一転して志願者を募集する方針を固めた。県教育委員会が12年3月に策定した県立高校編成整備計画で、志願率の低下と恒常的な定員割れなどから本部高校は北山高校と統合する計画だったが、地元理解が得られていないとして募集停止の方針を見直す。

 本部高校の統合をめぐっては地元が同校の存続を求め要請を続けてきた。「本部高校の存続を支援する町民の会」会長の高良文雄本部町長は、県が17年度も募集継続方針であることに「うれしいことだ。地元でも学校の存続に向けて、県と連携して取り組んでいきたい」と述べた。
 18年度以降の方針は未定。今後の計画について、県教育庁の担当者は「地元と話し合うなどして検討したい」と話したが、時期は「未定」とした。
 同校の存続に向けては「本部高校の存続を支援する町民の会」がこれまで、「廃校にすれば地域の人材育成や町の活性化に大きな影響を与える」などと諸見里明県教育長に要請していた。町は本部高校の魅力アップに向け、15年6月に地域コーディネーターを同校に配置するなどしている。
(安富智希)