琉球新報社 
全九州高校体育大会は18日、九州各地で行われた。重量挙げ女子59キロ級の比嘉成（本部）がジャーク106キロは日本高新を出した。スナッチもの大会新となる90キロを記録し、トータル196キロで頂点に立った。男子102キロ超級の金城ジョン聖（沖縄工）はトータル230キロで優勝した。女子64キロ級の山里美月（嘉手納）は2位。なぎなたは、演技競技の部、団体試合の部で首里が優勝、個人試合の部で泉水ほのか（首里）が優勝し、3冠を達成した。ハンドボールは男子興南が3位、女子浦添が3位に入った。県内ではバドミトンの個人戦が行われ、県勢は初戦で敗退した。
全国連覇へ弾み
なぎなた団体戦で首里が九州5連覇を達成し、全国2連覇に向けて大きな弾みをつけた。泉水ほのかは個人試合、演技と合わせて3冠を達成した。
団体予選は、牛津（佐賀）や大分西など全国上位に食い込む強豪校と気の抜けない戦いが続いた。先鋒（せんぽう）として流れを引き寄せる富川亜紀が本調子ではなく、泉水や個人戦3位の栄野川美羽らが奮起して勝ち上がった。決勝は牛津に2―0で勝利。栄野川は「強豪と堂々と渡り合って優勝でき、大きな自信になった」と力を込めた。
3冠をつかんだ泉水だが「去年の10月から冬にかけて調子を崩し、思い悩んでいた。苦しかった」と吐露する。県大会個人試合は富川に敗れて2位。今大会は3種目出場で試合数も多く、体力と気力が求められた。
一戦一戦、目の前の試合に集中することで雑念が消えていた。個人戦決勝トーナメントではコテ、メン、スネとあらゆる決め手で勝利。「相手の責め方、特徴を見極めながら戦えた」と本来の調子を取り戻す実りある大会となった。
泉水と組んで演技1位に輝いた平安名はなは「互いに気持ちにゆとりを持てたし、支え合う思いがより深くなった」と強い結束力を誇った。
（大城三太）
