学び舎は築100年の古民家 「壊さず後世につなぐ」子どもたち自ら修繕に挑戦 南城市の珊瑚舎スコーレ


この記事を書いた人 琉球新報社

 フリースクールや自主夜間中学を運営する南城市のNPO法人珊瑚舎スコーレの児童生徒が、校舎近くの山にある、もう一つの学び舎やの修繕に挑戦している。学び舎は築100年といわれている古民家。昨秋、梁はりにひびが入っていることに気付き、子どもたちの意向で修繕して使い続けることが決まった。子どもたちは屋根から赤瓦約6千枚を下ろし、木造の骨組みを補強するなど作業を進めている。

 普段、児童生徒たちは、南城市佐敷の海に面した校舎で過ごしているが、毎週金曜日は山を開墾・整地してつくった、校外施設で過ごしている。その敷地内にある古民家の学び舎は、主に小学1~3年生が教室として使っているが、他の学年の子どもたちにとっても憩いの場となっている。梁のひびに気付き、子どもたちと教職員で話し合った結果、子どもたちから「みんなの気持ちがいっぱい詰まった場所。壊さず直して、後輩や後世につなぎたい」と意見が上がり、修繕を決めた。

 修繕費は、8月20日までクラウドファンディングのサイト「キャンプファイヤー」で資金を募っている。珊瑚舎スコーレのホームページでも詳細を確認できる。
 (嘉数陽)


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