JAおきなわ(砂川博紀理事長)はヤギ肉の需要増加に伴い、26日正午から今帰仁家畜市場で北部地域としては初めてヤギ競りを開催する。国頭村や名護市など北部の5生産組合から80頭以上が上場を予定しており、ヤギ生産振興の活性化につなげる。
県内でのヤギ競りは、糸満市の南部家畜市場に続き2カ所目。競りの実績などを確認後、今帰仁家畜市場でも継続して開催する意向だ。
競り当日は午前11時20分からセレモニーがあり、ヤギ汁や刺し身などが振る舞われる。
今帰仁家畜市場でのヤギ競りは、生産者からの要望を受け決まった。
2012年県内全体のヤギ飼養頭数は8380頭で、そのうち約4割の3140頭が北部地域で飼養されている。北部の生産者らはこれまで、業者との相対取引のほか、一部生産者らは南部家畜市場まで出荷していた。競り開催により、適正価格での取引や取扱業者や生産者との連携が図りやすくなる。
県内ヤギ肉の競り価格は、上昇傾向にある。14年度の雄ヤギ1頭の平均単価は、前年度比24・5%増(1万2千円増)の6万1千円と高止まりを続けている。