沖縄食糧、減収増益 需要回復で販売重量は前年比2.9%贈 3月期決算


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄食糧(浦添市、中村徹社長)は21日、2023年3月期決算を発表した。売上高は前期比3%減の128億3200万円、経常利益は同4.7%増の3億8400万円、純利益は同4・4%増の2億6100万円で減収増益だった。

 販売単価の下落により売上高が減少した。一方で人流が活発になったことで需要が回復し販売重量は前年よりも2.9%増加した。人件費や光熱費などは増加したが、原材料コストの減と販売重量の増加により増益となった。

 沖縄食糧の担当者は「今年度も燃料など資材費は上がっているので対応が必要。米の販売は引き続き強化したい」と語った。

 グループ5社の単純合計は、売上高が前期比2%増の223億600万円、経常利益は同25%増の5億6700万円、純利益は同28.6%増の3億6900万円となった。

 沖食商事や沖食スイハンでは、経済の活性化や人流の回復による売り上げの増加に加え、生産の効率化や価格の見直しを行う事で増収増益となり、グループ全体の利益を押し上げた。

 役員人事では監査役の大見謝恒二氏(60)が任期満了で退任した。
 (福田修平)