官房長官「唯一の地上戦」発言を訂正 「正確性を欠く」 東京


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松野博一官房長官

 【東京】松野博一官房長官は22日午後の会見で、沖縄戦について「日本で唯一地上戦があった」とした同日午前の会見での自身の発言を「正確性を欠く」として訂正した。

 松野氏は22日午前の会見で、岸田文雄首相が沖縄全戦没者追悼式に参列する意義について記者団から問われ「沖縄は日本で唯一地上戦があった地域」とした。だが、午後の会見で「先の大戦において、わが国の領土における地上戦は複数の地域において行われていることから、沖縄本島およびその周辺のみでそのような地上戦が行われたという認識は、必ずしも正確でない」とした。

 記者団から「複数の地域」について、旧日本領の南樺太や、1968年に施政権が返還された硫黄島を指すのかと問われたが、「地上戦の定義にもよるため、一概にお答えすることは困難だ」と述べるにとどめた。
 (安里洋輔)