福富さん(トマス技研社長)無煙焼却炉でロッキー賞


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福富健仁さん(事務局提供)

 チャレンジ精神があり、沖縄の若者にとって目標となる県関係者らに贈る第14回ロッキーチャレンジ賞の受賞者に、トマス技術研究所社長の福富健仁さんが選ばれた。主催する仲村巌チャレンジ基金が23日に発表した。設立者で元日産ディーゼル工業社長の仲村巌さんと事務局の飯塚悟さんが同日、琉球新報社を訪れ報告した。

 福富さんは鹿児島県奄美大島出身で、琉球大学工学部卒業。03年にトマス技術研究所を設立した。同年、ごみの無煙処理が可能な小型焼却炉「チリメーサー」を開発した。19年のG20大阪サミットで紹介されるなど、海外からも高く評価されている。

 福富さんは「チャレンジ精神、志、外界志向をテーマに挑戦を続けてきたことが評価され、光栄だ」と事務局を通じて喜びを語った。

 7月21日午後4時から琉球大学で授賞式と福富さんの講話がある。問い合わせは同大地域連携推進課、電話098(895)8019。

 同賞は仲村さんが私費を投じて2010年に設立。受賞者には賞金100万円と盾が贈られる。 (普天間伊織)