丹精込めた甘~いメロン、50分で完売 北部農林高校生が栽培 名護のJA市場で販売会


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メロンを販売する県立北部農林高校の生徒ら=12日、名護市宮里のJAファーマーズマーケット「はい菜!やんばる市場」

 【名護】北部農林高校園芸工学科施設野菜コースの2年生と3年生が育てたメロンの販売会が12日、名護市宮里のJAファーマーズマーケット「はい菜!やんばる市場」で開かれた。同校では毎年3~6月と9~12月にメロンを栽培している。今回は6月に収穫した約120個のうち34個を、同コースの3年生が販売した。

 販売されたメロンは、果肉が赤色のクインシーと、緑色のパンナTFの2種類。同校によると、メロンは糖度14度以上が出荷できる目安となるが、平均糖度はクインシーが16~17度、パンナTFは14~16度という。

 午後0時20分過ぎに販売が始まると、買い物客が次々と買い求め、用意されたメロンは50分ほどで完売した。浦添市からキャンプ帰りに偶然立ち寄った川田由梨さんは「県産メロンはなかなか見ない。久しぶりに食べるのが楽しみだ」と購入したメロン2個を手に提げながら話した。

 生産・販売に関わった、園芸工学科3年の徳元小梅さん(17)は完売に驚きつつ「クインシーを甘くできるか学びながら、卒業までにもう1回メロンを育てて販売したい」と意欲を示した。同校の武島椋太助教諭(23)は販売を通じて「生産物を地域に還元することで高校の良さをアピールできたのが良かった。生徒が生産物を作る時のモチベーションにつながれば」と語った。
 (武井悠)