エナジックやんばる6連覇 無失点で圧勝も改善点を見詰める ラグビー名護市長杯


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相手のタックルを吹き飛ばす、エナジックやんばるラグビークラブ右プロップの伊佐大貴=25日、名護市の21世紀の森公園のサッカー・ラグビー場(名波一樹撮影)

 ラグビーの第48回名護市長杯争奪大会の大学・一般の部決勝が25日、名護市の21世紀の森サッカー・ラグビー場で行われ、エナジックやんばるラグビークラブが57―0で沖縄国際大を破り、6連覇を達成した。

 エナジックやんばるクラブが57得点を重ねて圧勝した。相手選手の得点圏侵入を許さず、無失点で沖国大を封じ込めた。

 前半4分に左フランカーの新里恭平が右サイドでトライを決め、そのままの勢いでチームは前半に4トライを重ねた。相手も攻め込むが、やんばるクラブは自陣営にボールを運ばせない鉄壁の守りでコートを支配し、26―0で前半を折り返した。

 後半はパスワークが光った。間隙(かんげき)を縫った華麗なパスで、ポスト前右サイドから逆側へボールを運んだ。最後にボールを受けた左ウイング宮城完爾はフットワークで相手をかわし、ゴールラインをさっそうと駆け抜けた。名護高ラグビー部の部長を勤めるロックの宮城剛は、教え子の属する沖国大を相手にトライを決めるなど躍動した。

 主将の山之端寛大は「取るべきところで点を取れなかった」と言い、圧勝にも改善点を見詰めた。9月24日から始まる九州リーグ初戦は沖縄で行われる。「去年は4位だった。今年は優勝し、支えてくれる方々に結果で恩返しがしたい」と意気込みを語った。
 (名波一樹)

▽決勝

やんばるク
 57―0(26―0,31―0)
沖国大