ライフル射撃の第53回西日本選手権大会は23~25日大阪府の能勢町ライフル射撃場で行われた。女子50メートルライフル3姿勢60発決勝は新里葉津紀(興南高―中央大出、鹿児島県・バイクフォーラム)が455.4点で優勝した。新里はエアライフル60発決勝で2位、50メートルライフル伏射60発で4位に入った。男子エアライフル60発決勝は内原隆之介(関西大)が201.5点で4位に入った。エアライフル60発少年少女決勝は村山乃彩(仙台育英ILC沖縄)が6位となった。
新里葉津紀が得意の立射で高得点を連発し、逆転で頂点に立った。膝射と伏射の2姿勢終了時点で1位の選手に5点差をつけられていた。容易にひっくり返せる点差ではなかったが「姿勢が変わったら、何があっても気持ちを切り替えた」。最後の立射で力を出し切り、大会2連覇を成し遂げた。
50メートル伏射では4位と、思うような結果が出なかった。「どこまで行けるかな。負けたら仕方がない」と挑戦する心持ちで3姿勢に進んだ。
3姿勢決勝は45発で頂点を争う。膝射、伏射を終えた時点では2位。首位の選手を追いかける状況だったが「調子良いので(逆転も)行けるかも」と感じていた。立射では安定した射撃で10点台を量産し、最後の45発目を撃ち終わった後には2位に4・3点差をつけて優勝を飾った。
今後は国民体育大会を見据えて、技に磨きを掛ける考えだ。「目指すは50メートル伏射と3姿勢で優勝すること」と2冠へと狙いを定めた。
(名波一樹)