客船寄港、来年予約169回 那覇港第2バース、年度内決定へ


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 2016年に那覇港へ寄港するクルーズ船の予約回数は169回(12日現在)で、ことしの寄港予定115回を大幅に上回る見込みであることが17日分かった。増設する第2クルーズ船バースについて那覇港湾管理組合の金城勉副管理者は「年度内に長期構想検討委員会を開いて(場所を)決定したい」と述べた。17日の同組合議会11月定例会の一般質問で、又吉健太郎議員(浦添市議)に答弁した。

 那覇港浦添ふ頭について、浦添市が独自の素案を提案し那覇港の長期構想計画への反映を求めている件で、金城副管理者は具体的な取りまとめ時期は示さず「構成団体と調整し、合意形成を進めていきたい」と述べるにとどめた。那覇港浦添ふ頭の長期構想計画への反映は、構成団体との協議の行方によっては次年度以降になることを示唆した。
 フィリピンに拠点を置く港湾施設運営大手「インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ」(ICTSI)がことし3月に那覇港の国際貨物の取扱量不振などで撤退したことに関連し具志孝助議員(県議)は「今後参画する中核企業がうまくいかないとき、どのような手段を取るのか」と質疑した。同組合企画建設部の丹生清輝部長は「目標の未達成状況において改善勧告を行う。もし改善が確認されない状況が継続する場合、契約解除し、損害賠償請求を行うことが可能であるような契約内容に向けて協議している」と答弁した。