【南風原】沖縄県南風原町の県立南風原高校(西原誠校長、824人)は7日、修学旅行で来沖した台湾の中学生を受け入れ、交流会を開いた。訪問したのは、花蓮県の化仁國民中学校舞踊クラスの生徒25人。南風原高の郷土文化コースで琉球舞踊や空手などを習う生徒たちが、台湾の生徒に三線やエイサーを指導した。身ぶり手ぶりや、スマホの翻訳アプリを使いながら交流を楽しんだ。
交流会は、互いの演舞披露から始まった。南風原高の生徒たちは、歓迎の意味を込めて四つ竹、空手古武術、エイサー、豊年音頭などを披露した。
訪問団は、台湾の先住民族や中国の少数民族の踊りを見せた。剣を使いカンフーを取り入れた勇ましさと優雅さのある舞に、生徒たちは互いに大きな拍手を送った。
郷土文化コースの2、3年生26人が台湾の中学生とグループになり、三線やエイサー指導を通して交流した。エイサーに初挑戦した李舒庭(リー・スーティン)さん(14)は「指導が細やかで分かりやすかった。動きは難しくないけれど、味を出すのには練習が必要。みんな親切でとても楽しかった」と話した。
エイサーを教えた2年生の我那覇せなさん(16)は「ジェスチャーで理解し合えた。みんな覚えるのも早く、笑顔で楽しそうに踊ってくれたのが良かった」と話した。
交流会の冒頭、エイサー演舞も披露した。「驚いた表情で見てくれた。大きな拍手をもらえてうれしかった。台湾の生徒たちの踊りも表情が豊かだったので、見習いたい」と刺激を受けていた。
(岩崎みどり)