プロ野球パ・リーグの埼玉西武ライオンズ―北海道日本ハムファイターズの第11回戦が28日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われ、西武は與座海人(沖縄尚学高―岐阜経済大出)、日本ハムは上原健太(あげな中―広島・広陵高―明治大出)が先発登板した。ともに7回まで、相手打線を無失点に抑える投手戦を繰り広げた。勝敗はつかなかった。試合は八回、西武が外崎、中村の適時打で2点を挙げ、日本ハムを2―0で破った。
プロ5年目、今季は5試合に登板し、まだ勝ち星に恵まれていない西武の與座海人(沖縄尚学高―岐阜経済大出)。この日は7回83球を投げて無失点、4奪三振と力投した。しかし、打線の援護がなく今季初勝利を地元で飾ることはできなかった。
一回はボールが先行し、先頭打者を四球で歩かせたが、「尻上がりに自分のピッチングを出せた」と言うように、直球と90キロを切るカーブなどの変化球の緩急を使い分ける持ち味を徐々に発揮した。
三回に2死満塁の場面を一ゴロで切り抜けると、それ以降は四回から七回まで、日本ハム打線に安打を許さず、3人ずつで抑え切った。
昨年5月の同球場でのソフトバンク戦は8回無失点8奪三振と好投した。球場を訪れ、両チームに声援を送った9311人の観客に感謝し、「捕手の古賀(悠斗)の工夫に応えられた。ゼロで抑えられたのが一番よかった」とほっとした表情を見せた。
(安里周悟)