日ハム・上原、直球主体に快投 那覇でプロ野球公式戦 西武2-0で日ハム制す


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 プロ野球パ・リーグの埼玉西武ライオンズ―北海道日本ハムファイターズの第11回戦が28日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われ、西武は與座海人(沖縄尚学高―岐阜経済大出)、日本ハムは上原健太(あげな中―広島・広陵高―明治大出)が先発登板した。ともに7回まで、相手打線を無失点に抑える投手戦を繰り広げた。勝敗はつかなかった。試合は八回、西武が外崎、中村の適時打で2点を挙げ、日本ハムを2―0で破った。


地元で西武との公式戦に先発し、力投する日本ハムの上原健太=28日、沖縄セルラースタジアム那覇(ジャン松元撮影)

 日本ハム先発の上原健太(あげな中―広島・広陵高―明治大出)は好投こそ報われなかったが、7回4安打無失点、毎回の9奪三振の力投を見せ、地元沖縄で躍動した。試合後「上出来だった。チームは負けたが、見に来てくれた人たちに良い姿を見せられた」と実感を込めた。

 上原は140キロ台後半の直球を主体に、スライダーやフォークを織り交ぜながら、テンポ良く相手打者を打ち取っていった。四回は西武3番外崎に右翼フェンス直撃の二塁打を打たれ、この日一番の危機を迎えるが続く4番渡部を空振り三振、5番中村を中飛に抑えるなど、安定した投球で切り抜けた。

 味方打線の援護がなく、上原は惜しくも七回でマウンドを降りた。チームは直後の八回、西武に2点を奪われ、そのまま敗れた。新庄監督は上原の投球について「完璧。球数も少なく、テンポが良かった」と絶賛した。上原は「地元でいいピッチングができたのが一番だ」と言葉をかみしめた。

(砂川博範)