沖縄の5月景況「着実に回復」 おきぎん経研 個人消費、観光が堅調に推移


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 おきぎん経済研究所(垣花秀毅社長)は29日、5月の沖縄県内景況を発表した。個人消費が緩やかに回復し、観光指標も引き続き堅調に推移していることなどを踏まえて、3カ月連続で県内景況は「着実に回復しつつある」と判断した。

 【個人消費】スーパー売上高は新型コロナウイルスの5類移行に伴う客足増加や物価高の影響、台風接近に伴う買いだめもあり前年同月を上回った。百貨店も免税商品や催事企画、母の日関連商品が好調。自動車販売台数は新車、中古車とも前年を上回った。

 【建設】5月の公共工事請負金額は前年同月比2・8%増の141億1800万円。民間工事にも持ち直しの動きがみられる。資材関連は生コン出荷量が中南部で増加し3カ月ぶりに、セメント出荷量は7カ月ぶりに前年同月を上回った。

 【観光】全国旅行支援継続や大型連休の需要増加もあり観光施設入場者数、ホテル稼働率、ホテル客室単価、宿泊収入はいずれも前年同月を上回った。増加基調の外国人観光客も緩やかな回復が見込まれる。

(當山幸都)