沖縄と韓国のIT交流で協定 起業や進出を支援 ISCOとKOTRA、JCCEI


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)の稲垣純一理事長(左)が済州創造経済革新センターなど韓国側と連携協力に署名した締結式=30日、都内の品川プリンスホテル

 【東京】沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)は30日、韓国との間で情報通信産業間の交流と協力を目的に包括連携・協力に関する協定を締結した。締結先は韓国の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)と済州創造経済革新センター(JCCEI)で、人材や企業の交流を促進し起業面でも協力する。

 協定内容はKOTRAとは、人材と企業の相互紹介をはじめ、県内企業の韓国への進出支援、韓国企業の県内進出支援など。JCCEIとは県と韓国済州島のIT系人材と、IT系の起業や新規事業などスタートアップでの交流を図る。また両地域の進出企業への投資でも連携することも確認した。連携する二つの団体とは観光産業の活性化でも協力する。

 締結式はこの日、都内の品川プリンスホテルであった「2023 Korea ICT Expo in Japan」の開会式で行われた。ISCOからは稲垣純一理事長、KOTRAからは日本地域本部の金三植(キム・サムシック)本部長、JCCEIからは李秉璿(イ・ビョンソン)センター長が出席した。

 締結式であいさつした稲垣理事長は「韓国と日本、済州島、沖縄との懸け橋の一つとして貢献できるよう努力していきたい」と話した。

 李センター長らは「両国が交流し協力すれば、産業の革新を促進し新たな成長能力を創出することができる」と連携協定を歓迎した。

(斎藤学)