花谷氏のかりゆしウエア「問題なし」 石垣市長の発言を巡り市議会が服装規定を議論 「質問を止めてまでの発言が問題」と指摘


この記事を書いた人 琉球新報社
市議の服装について協議した石垣市議会の議会運営委員会=30日、石垣市の議員協議会室

 【石垣】29日の石垣市議会一般質問中に中山義隆市長が休憩を求め、野党の花谷史郎氏が着用していた、濃い緑色のかりゆしウエアに「議場にふさわしいデザインなのか」と発言した件で、市議会は30日の議会運営委員会で、市議の服装規程について協議した。正装としてかりゆし着用を認めている規程に問題はないことを確認した。中山市長が一般質問を止めてまで発言したことが「この問題の本質だ」との指摘が上がった。

 内原英聡氏は規則に基づき「花谷氏は問題ない」とした上で、議会は執行機関から独立していなければならないが、市長が「外部」から割って入り発言したことは「非常にゆゆしきことだ」と問題視した。

 議長経験のある平良秀之氏も内原氏の意見に賛同し、「議会を運営している長は議長であるため、まずは議長に話して議長からしかるべきタイミングで確認なり注意するなり対応した方がいい」と述べた。

 このほか「かりゆしであれば何でもいいのか。もっと分かりやすい規程にした方がいい」との意見が出た一方、「いろいろなデザインがあり、一つ一つの柄に意味があり、問われれば着用している議員が説明できればいい」などの意見が出た。
 (照屋大哲)