沖縄都市モノレール(ゆいレール)駅前の路線価は、対前年変動率の平均が1.8%となり、3年ぶりに地価上昇に転じた。
対象となる17駅のうち、上昇が10駅、横ばいが7駅だった。
2020年以降、猛威を振るった新型コロナウイルスの影響が和らいだことで人流が回復。観光客の利用が増えてきたことによって駅周辺の店舗などの収益力が上昇し、引き合いも強くなっている。
最も上昇したのはおもろまち駅で、前年比5.1%上昇し、1平方メートル当たり41万円だった。
最も価格が高かったのは県庁前駅で、同1.9%上昇の110万円だった。続いて旭橋駅が同3.3%上昇の62万円、牧志駅が横ばいの60万円だった。
那覇空港駅はレンタカー需要の回復などで下げ止まり、横ばいの15万5千円、首里駅も横ばいで19万円だった。
22年は浦添前田駅が唯一上昇で、残りは横ばいが11駅、下落が5駅だったことから、23年は回復傾向が鮮明となった。
経塚駅、てだこ浦西駅は、土地区画整理事業の施行地区内で個別評価となるため、路線価を定めていない。
(沖田有吾)