全保連、売上高1割増 順調に新規契約を獲得 23年3月期


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 家賃債務保証の全保連(那覇市、迫幸治社長)は6月29日、2023年3月期決算を発表した。順調に新規契約を獲得し売上高は前期比9・9%増238億4600万円、経常利益は同13・9%増の18億4400万円だった。純利益は、企業規模を大企業としたことに伴う税効果会計適用で同44・3%減の7億7300万円となった。

 協定会社拠点数は4万9469件となり、前期から1840件増えた。新規契約を伸ばしたほか、保証内容を充実させた高付加価値のある商品を7月から提供したことも売上高を押し上げた。

 今期は人材育成に力を入れる方針で、20日には人的資本に対する考え方を公表した。定昇と賞与を合わせ約9%の賃上げを見込んでおり、積極的な若手育成や女性管理職の増加など人材への投資で事業拡大につなげる。役員人事では社外の構成比が過半数で、女性の比率は27%と前期に比べて増加した。
 (謝花史哲)