沖縄の赤字法人率、過去最悪の21位、65.43% コロナで人流抑制が影響


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 東京商工リサーチ沖縄支店は3日、2021年度の全国都道府県別赤字法人率ワーストランキングを発表した。沖縄の赤字率は前年度比0.85ポイント拡大の65.43%で、集計を開始した1994年以来、最悪の21位となった。観光が中心の産業構造の中で、新型コロナウイルス感染拡大による人流抑制の影響が長引いたとみられる。

 国税庁の税務統計資料を基に作成した。1位は14年連続で徳島県だった。

 沖縄はコロナ禍前の好景気を背景に15年度には全国で2番目に低い46位を記録し、19年度まで4年連続最少となっていたが、コロナの影響が観光産業に直撃したことから、20年度は64.58%に悪化し、新基準となった07年移行で最悪の32位に後退していた。

 県内の普通法人数は前年度比4.99%(1355社)増の2万8528社で、うち赤字法人数は1万8665社だった。
 (謝花史哲)