3月8日は「国際女性デー」。女性への差別や偏見のない社会を目指して力を合わせる国際的な記念日です。私たちの社会でも、女性に家事や子育ての負担が過重にかかっており、政治や経済の分野で活躍しにくい現状があります。また「女性」と一言でいっても多様です。誰もが自分らしく生きることができたらすてきですよね。
しかし、私たちは生まれた時に女と男に分けられ、役割や特徴を決めつけられることが多くあります。当てはまらない人も多いのに、どうして2つに分けちゃうんだろう。
性別に関わる「どうして?」を、「ジェンダー」(社会的につくられた性差)について研究する玉城福子さんに聞きました。
(2021年03月07日付 りゅうPON!掲載)
私たちの過ごす社会では、女性と男性2つの性別に分けられ、「女らしさ」や「男らしさ」を求められて苦しい気持ちになることがあります。そんな社会のあり方を少しでも変えたいと願う人のために、ジェンダーや性の多様性について考え、多様な社会を実現するために行動するグループを紹介します。知識と仲間の存在は大きな力です。
「仲間と居場所はあるよ」 「てぃーだあみ」語り合う場運営
「てぃーだあみ」はセクシャルマイノリティーと社会を取り巻く問題を出発点に、人権について考え、語り合い、発信するグループです。2カ月に1度、多様な性について自由に語り合える「レインボー交流会」を開いています。私たちはよく「普通」という言葉を使いますが、この「普通」って何だろう? とみんなで考え、ゆんたくする交流会です。
多様な性は誰もが当事者。性の多様性を尊重する人なら誰でも交流会に参加することができます。参加者が安心して安全に語り合える場をつくるため、「セクシュアリティ(性のあり方)について本人が言わない限り尋ねない」、「話したくないことは話さなくてもいい」、「交流会で聞いた話は外ではしない」などのルールがあります。
共同代表の竹葉梓さんは、自身の性を特定の性別に限定しない「トランスジェンダー」です。学生時代、制服のスカートを着るのが苦しかったという竹葉さんは、高校は私服校に進学。女と男に分けられる社会の中で生きづらさを感じていたといいます。「てぃーだあみ」がみんなに伝えたいことは、「苦しい気持ちを変えたのはいろんな人との出会いや学び。今がつらくても、必ず自分の居場所はあるし、仲間はいるよ」。
レインボー交流会の日程などは「てぃーだあみ」のフェイスブックで発信しています。問い合わせはメール iidaami.okinawa@gmail.com