高校生がデパートを経営するという設定で、生徒自ら仕入れから経理、販売までを手掛ける県立具志川商業高(うるま市)の模擬株式会社「具商デパート」が、12月5、6日に同校で開かれる。ことしはデパートリウボウがインターンシップ研修の受け入れや商品供給などで支援し、22年目にして初めて本物の百貨店との協働が実現した。具商デパート社長の比江島凜さん(3年)は「昨年は赤字だったのでことしは黒字を出す。目標は来客数1万人、売り上げ600万円」と意気込みを語った。
18日に、デパートリウボウ店長の我那覇学リウボウインダストリー専務、うるま市グッジョブ連携協議会会長の栄野川盛治副市長らと生徒代表が県庁で記者会見し、「具商デパート×デパートリウボウ協働プロジェクト」を発表。デパートリウボウのテナントである「ステラおばさんのクッキー」「ディズニー公式ショップ」「MINIPLA」「タワーレコード」の4ブランドからの商品仕入れが決まったことを報告した。
具商デパートは全生徒が約60店舗を出店し、生徒たちが各方面と交渉して仕入れた商品の数々で接客・販売する。プロジェクトでは具志川商業の6人がデパートリウボウに出向いて実践的な指導を受けたほか、我那覇専務が全校生徒にデパート経営の心構えを講演した。
我那覇専務は「信頼を届けたいという理念で22年にわたり運営してきたことに共感した。今後も具商デパートの盛り上げを支援していきたい」と話した。