困っている人と支援したい人を結ぶ「カケハシ」に 困窮者支援の情報一元化サイトが開設 


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「カケハシオキナワ」の開設を発表した関係者ら=7日、那覇市の県庁記者クラブ

 困窮世帯への民間の支援情報を一元化したポータルサイト「カケハシオキナワ」が7日にリリースされた。サイトの運営を担うエフエム那覇の奈良蓮社長や支援団体の代表らが同日、那覇市の沖縄県庁記者クラブで記者会見し、支援団体、地域貢献したい企業や人、困っている人の「架け橋」になるサイトにしたいと、幅広い利用を呼び掛けた。

困窮世帯への支援団体情報をまとめたポータルサイト「カケハシオキナワ」

 困窮世帯などの支援を巡っては、寄付をしたくても団体の情報がウェブ上で見つけにくいことや、支援が必要な人もどこに連絡すればいいのか分からないなどの課題があった。課題を通じて、奈良さんや那覇青年会議所、那覇市福祉協議会の有志らでサイト開設に取り組んだ。制作はJOTONETの下地宏哉さんが担った。

 サイトでは、支援内容や対象者、地域別で団体を検索できる。例えば、「お金がなくて入院・通院をためらっている」「こどもの居場所がない」「失業して困っている」などのカテゴリ別に検索できるほか、「ひとり親」「ヤングケアラー」「女性」「外国人」など対象者別に団体を探すこともできる。また、食品やおもちゃ、衣料などの物資別に寄付先を探すこともできる。

 サイトには7日時点で73団体が登録している。今後、登録団体の拡充を目指すほか、運営継続に向けた企業の協賛費なども募る。URLはhttps://kakehashi.okinawa/