比嘉(興南)100m平泳ぎで県新記録 必死のスパートで九州制覇<全九州総体>


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100メートル平泳ぎを県新記録で優勝した興南の比嘉功太郎(提供)

 全九州高校体育大会が10日までに、各地で行われ、競泳の比嘉功太郎(興南)が100メートル平泳ぎを県新記録で制し、片桐瑠夏(那覇)は100メートルバタフライの頂点に立った。女子100メートルバタフライでは比屋根ゆず(コザ)が3位、飛び板飛び込みの津覇すみれ(首里)は2位に入った。ソフトボール男子の読谷は8日に6―5で天草(熊本)を破って準決勝へ進出したが、0―9で大村工(長崎)に敗北した。県内開催のアーチェリーでは男子個人の知念拓人(宜野湾)が3位となった。

 比嘉功太郎(興南)が100メートル平泳ぎで県記録と自己ベストを更新する1分2秒85を出し、九州大会優勝を飾った。順調にスタートを切った決勝。75メートル付近で相手がリードしているのが目に入った。「これは、どうにかしないと」とラストスパートをかけ、最後の25メートルを死にものぐるいで泳いだ。

 8日の200メートル平泳ぎでは優勝を逃していた。「2戦とも2位は嫌だ。100メートルは優勝してやる」。悔しさを胸に決勝を迎えた。普段はスタートやターン後に遅れることがあったが、この日は調子よく泳ぎだせた。姿勢を意識して泳ぐことなど、地道に練習を重ねてきた結果だった。

 100メートル決勝は終盤に相手にリードを許す展開となる。それでも最後まで泳ぎ続け、1着でフィニッシュした。目標としていた1分2秒台をクリアし、念願の自己ベストをたたき出した。

 「県・自己記録を更新して優勝できたのは本当にうれしい」とよろこびつつも「レベルアップして、全国の猛者たちと戦う」と次戦へ向けて闘志を燃やした。
 (名波一樹)