「沖縄・環太平洋」映画フェスを初開催へ 11月下旬に那覇で 企画者「世界に新しい価値観を提言」


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環太平洋国際フィルムフェスティバルのリリース画像(提供)

 台湾出身で映画監督の黄インイクさんらを中心に設立準備中のNPO法人「Cinema at Sea」が「沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」を立ち上げ、11月下旬に那覇市内で初開催する。映画祭でエグゼクティブディレクターを務める黄さんは「世界中に沖縄や環太平洋地区の新たな魅力を届け、沖縄を映画の国際共同製作の拠点にしたい」とコメントした。

 映画祭では、環太平洋の地域で製作された作品を対象に、コンペティション形式による優秀作品の選考と上映をする。国際共同製作を促進するプログラムなども企画している。映画祭を運営する同法人は「文化的類似性がある台湾や周辺の島々を『環太平洋地区』という新しい枠組みで捉え直し、映画を通じて世界に新しい価値観を提言したい」とした。参加国など、今後順次情報を解禁する予定。

黄インイク監督

 公式アンバサダーを務める俳優の尚玄さんは「日本映画の国際化の一助となれるよう務めたい」としている。法人の理事には、与那国島出身の監督である東盛あいかさんが就任した。

 コンペティション部門の作品募集は8月31日まで。作品応募要項は同映画祭ホームページにある。

(田吹遥子)