辺野古の漁港航路で米軍が訓練 ゴムボートなどで 市民団体「安全な航行脅かされた」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
辺野古漁港から沖合に向かう航路上で訓練する米軍のボート=12日午前11時30分頃、名護市辺野古沖

 【辺野古問題取材班】名護市の辺野古漁港に出入りする航路で12日午前11時ごろ、米軍がゴムボートなどを使った訓練を実施しているのを、ヘリ基地反対協・海上行動チームが確認した。

 チームによると、チームのカヌーが航路に入ろうとした際、米軍のボートが急速に接近してきたため、航路の端を航行せざるを得なかったという。

 メンバーによると、米軍は5隻のボートを使用し、うち2隻は航路上に設置された球体二つの周辺を航行していた。チームは米軍に対して航路であることを伝えたが、訓練はメンバーが撤収した同11時30分ごろも続いていたという。

 チームによると航路を占有した訓練は「めったにない」とした。

 メンバーの一人は「公共性を考えても、航路の一部を米兵が占有して訓練するのは常識から外れている。漁港周辺の航路は少し外れると急激に浅くなる。安全な航行を脅かされた」と憤慨した。
 (武井悠)