高校生失明事件で県警、巡査を停職1カ月 警務部長「調査踏まえ厳正に処分」 沖縄


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沖縄県警本部(資料写真)

 沖縄市宮里の路上で2022年1月未明、バイクで走行中の当時高校生だった男性(18)と接触し、所持していた警棒で男性に右目を失明する重傷を負わせたとして、業務上過失傷害の罪で県警警務課付の巡査(31)が在宅起訴されたことなどを受け、県警は14日、巡査を停職1カ月の懲戒処分とした。

 事件を巡っては、けがを負わせた巡査の行為は暴行にあたるとして、県警は特別公務員暴行陵虐致傷容疑で書類送検したが、那覇地検は警察官としての注意義務を怠り、過失により男性に重傷を負わせたとして、罪名を変更し、業務上過失傷害の罪で起訴した。

 壱岐恭秀警務部長は「捜査および調査結果を踏まえて厳正に処分した。甚大な苦痛を被られた被害者やご家族を肇県民の皆さまに、改めて深くおわび申し上げます。職員に対し適正・適切な職務執行を徹底するなど同種事案の再発防止を図り県民の信頼回復に努める」とコメントした。