全力プレーありがとう 高校野球沖縄大会決勝 スタンド、選手ねぎらう


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沖縄尚学ナインに熱い声援を送るスタンドの応援団=16日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(又吉康秀撮影)

 第105回全国高校野球選手権沖縄大会の決勝戦は、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で沖縄尚学とウェルネス沖縄が熱戦を繰り広げた。九回裏をダブルプレーで締め、3―0で試合が決着すると、沖尚側のスタンドは歓喜の声で埋め尽くされた。試合後、応援席から「また甲子園に行けるね」と、喜びの声が上がった。

 沖縄尚学の父母会長を務める永吉盛長さんは「春の甲子園を経てから苦しい時期もあったが、挑戦者の姿勢で努力した結果だと思う。ひとまずお疲れさまと伝えたい」と選手たちをねぎらった。

 沖縄尚学の東恩納蒼投手は、圧巻のピッチングでウェルネス沖縄打線を完封した。東恩納投手の父の直樹さん(56)は「いまだに息子の活躍という実感が湧かないほどすごい。本人は小学生の頃から甲子園を意識して努力していたのでうれしい」と笑顔を見せた。

 試合後のウェルネス沖縄側の応援席では、涙を見せる保護者の姿も見られた。九回表に登板した上原律己投手の父、正吾さん(45)は「選手たちは素晴らしいプレーを見せてくれた。今は感謝の気持ちしかない」と話し、選手らに感謝した。
 (福田修平)