海の事故多発「離岸流」って何だろう? <ニュースはじめの一歩>


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 Q:離岸流って何だろう?

 

 A: 離岸流は、沖から海岸に打ち寄せられた海水が沖に戻ろうとすることで発生する強い流れのことをいいます。

 マリンスポーツが盛んな夏本番、海難事故への警戒が必要です。6日には名護市東江海岸で、離岸流の影響とみられる死亡事故がありました。救助活動にあたる第十一管区海上保安本部は名護市東江の事故現場付近について「リーフカレント注意区域」に指定していました。リーフカレントは離岸流の一種で、サンゴ礁の礁池にたまった海水が外礁(リーフ)の切れ目(リーフギャップ)や水路から流れ出す現象です。

 離岸流の影響とみられる県内の海難事故は2022年までの5年間に57件確認されています。このうち22年は24件と多くなっています。同年のマリンレジャー中の人身事故は合計27件で、離岸流関連の事故が約9割を占めます。マリンレジャーの人身事故は例年8~9月に多発する傾向があるため、今後一層の警戒が求められます。

 スノーケリング中に離岸流に巻き込まれたとみられる事故の多さも目立ちます。スノーケリングをする際は、マスク、スノーケル、フィン、ライフジャケットの4点セットを正しく装着し、使用方法を事前によく理解しておくことが重要です。ライフセーバーや監視員がいる海水浴場で泳ぐこと、体調管理に気をつけること、最新の気象情報を入手することも大切です。

 離岸流に巻き込まれたら、流れに逆らわず浜辺と平行に横切って泳ぎ、流れが止まるところで救助を待ちましょう。体力に余裕のある場合は、離岸流を抜けてから一番近い陸地を目指しましょう。