ソフトボールは女子は宜野湾・真志喜、男子は嘉手納・嘉数が優勝 沖縄県中学総体


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女子決勝 宜野湾・真志喜―北谷・美東 3回無死二塁、宜野湾・真志喜の仲嶺愛乃の適時打で4点目のホームを踏む富村芽衣=16日、読谷村のゆんたんざソフトボール場(ジャン松元撮影)

 沖縄県中学校総合体育大会は16日、ソフトボール、水泳、柔道の3競技が各地で行われた。ソフトボール女子決勝は宜野湾・真志喜が7―5で北谷・美東に逆転勝利し、初優勝をつかんだ。リーグ戦1勝同士で対決した男子は嘉手納・嘉数が9―0の五回コールドで読谷を下し、リーグ戦2戦全勝で頂点に立った。水泳は女子自由形100メートル決勝を平良吏美華(金城3年)が58秒02の大会新で制し、同50メートルと合わせて2冠に輝いた。男子背泳ぎ100メートル決勝は仲宗根裕也(具志川3年)が59秒56の県中新、大会新で優勝した。柔道個人戦男子は出場者が最も多い50キロ級を崎濱良真(南風原)が制した。女子52キロ級の玉城芽依花(南風原)は3連覇を達成した。(水泳、柔道の記録は後日掲載)

中盤猛攻、逆転に成功

 宜野湾・真志喜が逆転勝利で出場16チームの頂点を射止めた。三回までに0―5とリードを許したが、その裏に打線がつながり無死満塁の好機が訪れる。

 打順が巡った富村芽衣は「地区大会で全然打てなかった。みんなと同じく私も楽しみながらプレーしようと思った。最後なので後悔の気持ちは残したくなかった」と、半ば吹っ切れた思いで打席に立った。捉えた球は直球。中越えの走者一掃となる二塁打で3点。チームはこの後1点を追加し、4―5と迫った。

 勢いは止まらず、四回無死三塁から仲宗根百花の右前打で同点、2死満塁から宮里遥希の左中間への適時打で2点を重ね、逆転に成功した。中原亜莉寿主将は「決勝は時間制限がなく、最後まで諦めずにチームワークで勝利できた」と感無量の表情だった。

 この日の準決勝、決勝を一人で投げ抜いた松岡杏莉は負けん気の強さを球に込めた。決勝は三回までに5失点しながらも「打線がつないでくれて、その後は調子が上がった」と直球を中心にチェンジアップも織り交ぜ、四回以降は無失点で切り抜けた。九州に向けて「新人大会は1回戦負けで悔しかった。ベスト4を目指す」と雪辱を誓った。
 (大城三太)


リーグ全勝、相手圧倒/嘉手納・嘉数

嘉手納・嘉数ー読谷 四回、中前打で守備のエラーを誘い、自らも生還して2打点とした嘉手納・嘉数合同チームの金城利夢

 男子は嘉手納・嘉数がリーグ全2戦で相手を圧倒し頂点をつかんだ。主将の與那嶺仁渉が投打でチームを引っ張った。2試合で本塁打3本と打撃が好調だった。読谷戦では投手を務め、ドロップとライズを駆使して5回を投げ抜いた。

 活躍の一方で「制球が定まらず、先頭打者を出すことが多かった」と課題も。「九州に向けてもっと回転数を増やしスピードもつけたい」と成長を誓う。

 金城利夢は読谷戦の四回1死二塁、中前打で守備の失策を誘い、自らもホームを踏んで2打点。「コンパクトに打とうと心掛けた」と4―0からの追加点でもチームに貢献した。
 (大城三太)