シーズン初白星が遠いコラソン 相手GK崩せず3連敗、主将・東江「粘り強さを出せていない」


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琉球コラソン―大崎電気 後半、素早く守備をかわしてシュートを決めるコラソンの東江太輝=17日、那覇市の県立武道館(喜瀬守昭撮影)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは17日、那覇市の県立武道館で大崎電気と今季第3戦を行い、25―32で敗れた。東江太輝が攻撃の起点となり、速度のある連続シュートを決めるなど主将としてチームを引っ張った。だが相手GKの高い守りに攻撃が阻まれ、得点をなかなか積み重ねられなかった。シュートを外してからの逆速攻や打点の高い攻撃にも苦しめられ、少しずつ点差を引き離された。コラソンはシーズン開幕3連敗となった。次戦は23日午後2時から、広島県で安芸高田ワクナガとアウェー戦を行う。

 相手GKの高い壁が立ちはだかり、コラソンはなかなか点を奪えずホーム2戦目も白星で飾れなかった。だが15日の試合と比べ「アグレッシブさが出てきた」(東江正作監督)と手応えもあった。

 コラソンは前半から主将の東江太輝が攻撃の起点となった。15日の大同特殊鋼戦では周りの選手を生かすことを意識しながらプレーしたが「うまくチームが乗ってこなかった」。この日の試合は自らが攻撃の糸口を探していった。相手の意表を付くクイックモーションでのシュートや下手投げに加え、7メートルスローを2本決めるなど多彩な攻撃を仕掛けた。チーム最多の10得点を挙げ、司令塔として役割を果たした。

 佐藤草太の堅守を崩すロングシュート、高橋友朗の縦パスを生かした速攻もあり、コラソンは何とか大崎電気に食らいつく。だが仲程海渡や石川出らのシュートを、高身長の相手GKにことごとく止められ思うように点を伸ばせず。打点の高い相手の攻撃にも苦しめられ、開幕3連敗を喫した。主将の東江は「粘り強さをまだ出せていない。接戦の試合をやっていけば勝ちは見えてくる」と今季初勝利に向け、気持ちを入れ直した。
 (砂川博範)


大崎電気(6)
 32―25(16―11,16―14)
琉球コラソン(0)

 【評】ゴールを奪おうとする積極性は見られたが、高さで勝る相手守備が上回った。攻めの姿勢を見せるも、なかなか得点が伸びず前半は5点ビハインドで折り返した。後半は相手の素早いパス回しからの速攻や上から打ち込むシュートなどで連続失点をすることもあり、リードを広げられた。

大事なところでミス

 東江正作監督(琉球コラソン)の話 少しアグレッシブさが出てきたが、大事なところでのミスが失点につながった。相手のGKも良く、ノーマークのシュートを取られた。それがしっかり打ち込めて得点につなげられていれば、だいぶ戦えたゲームになったと思う。