税滞納者情報がファクスで事業者に流出 石垣市が誤送信か 7人分の個人情報記した「預貯金差し押さえリスト」


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 石垣市がファクスで銀行宛てに送る、市民の預貯金差し押さえリストが外部に流出していたことが18日、分かった。琉球新報などが関係者から入手したリストには市税を滞納しているとされる7人の氏名、住所、生年月日、口座番号などの個人情報が記載されていた。市納税課は18日午後に報道陣の取材に応じリストは本物と認めた上で流出は「初めて聞いた。把握していない」と答えた。リストが外部に誤送信されたのか、誰かが意図的に流したのかなど原因は不明。

 リストは12日に、沖縄本島や石垣市内で不動産業を展開する事業者にかがみと共に計2枚、ファクスで届いた。かがみの件名には「差押リスト」と書かれていた。市のファクス送信先履歴に残っていた番号とこの事業者の番号は一致している。

 関係者によると、事業者は11日に別件で市納税課とファクスでやり取りしていた。その履歴が残り、市が誤送信した可能性も考えられる。

 リストに金額は明記されていない。市は7人の預貯金内容を確認するため、本島にある銀行に調査依頼としてリストを送った。リストが銀行に届いたことは確認済みで、市民から誤送信の問い合わせもないという。

 市は今後、ファクスを共同で使用している納税課と税務課の職員を対象に聞き取りを実施し、流出の原因を探るとしている。
 (照屋大哲)