平和の海、ヨットでつなぐ 韓国の団体が名護に到着 辺野古新基地に反対する市民らと交流へ


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到着後に記念撮影する共平海プロジェクトのメンバーら=18日、名護市の汀間漁港

 【辺野古問題取材班】ヨットで航海しながら反戦のメッセージを伝え、東アジアの海を共存と平和の海にすることを目指す、韓国の共平海プロジェクトのメンバー6人を乗せたヨットが18日、名護市の汀間漁港に到着した。メンバーは韓国・済州島で基地や環境問題に取り組んでいる。滞在中は辺野古新基地建設に反対する市民らとの交流や、抗議活動への参加を予定している。

 ヨットは6月1日に済州島を出発した後、鹿児島県の種子島や奄美大島などに寄港し、自衛隊施設の視察や地元住民との交流を通じて平和への連帯感を深めてきた。今後は宮古島や石垣島に寄港しながら台湾を目指し、9月上旬に済州島へ戻る予定だ。辺野古には22日まで滞在予定で、ヘリ基地反対協・海上行動チームとの合同による大浦湾での抗議活動なども検討している。

 抗議船「不屈」の船長などを務める牧師の金井創さん(68)は「沖縄を超えてアジアの国々や地域の若者が出会い、平和のきっかけづくりができればいいなと思う」と語った。