沖縄県中学校総合体育大会は27日、男女バスケットボールの決勝リーグを豊見城市民体育館で開催した。男子は北谷、女子は東風平がそれぞれ決勝リーグ3戦全勝して優勝した。北谷は2年連続、東風平は12年ぶり。
北谷、終了間際3点弾で逆転
実力が拮抗(きっこう)する決勝リーグを北谷が制した。この日の2試合は最後の数秒で逆転する白熱の展開に。宮城司監督は「どこが勝ってもおかしくはなかったが、最後のワンプレーを決めきる力がうちにはある」と強調した。
優勝が懸かった港川戦の第4クオーター終盤。シーソーゲームの中、エースの目取真暖飛が相手選手との身長差を生かして積極的にゴール下に陣取り、連続得点を演出。チームに流れをもたらした。
51対50の港川リードのスコアで残りは11秒。相手陣地でのセットプレーを迎えて、タイムアウトを取った宮城監督は「とにかくシュートを打つこと」を指示した。運命のボールはゴール下にいた相澤源喜を経由して左コーナーの仲村樹七に渡った。
「めっちゃ気持ちよかった」(仲村)と後に振り返った3点弾はゴールに吸い込まれて試合は劇的に終わった。上間祇汰主将は「負けていても最後まで諦めない気持ちが優勝につながった」と胸を張った。
2年連続の九州大会では昨年果たせなかった3位以上に入り、全国大会出場を目標に掲げる。
(梅田正覚)
東風平、全員 攻守で活躍
それぞれの選手が攻守両面で役割を遂行した東風平が3勝し、危なげなく優勝した。
チームの中心はゲームキャプテンのガード、渡口光だ。得点力のある佐敷のエース、平良美海とマッチアップし、気持ちよくプレーさせない粘り強い守りを展開。時には自身の判断で平良を2人で守るなどプレッシャーを与え続けた。
ボールの供給役としてテンポよくパスを振った。素早いドリブルで切り込む神谷早紀やゴール下の強さがあるサンダース・レイラ・美和奈にパスを出して流れをつくった。
渡口は「自陣への戻りを早くし、守備のカバーを徹底して相手の得点を抑えることを意識した」と振り返る。2月にあった九州大会では準々決勝で敗退。「自分たちらしいプレーで前回の成績を超えたい」と意気込んだ。
(梅田正覚)